KOMOREBI DROP 【8】 2009/08/30 (Sun)

　とりあえず、今日でKOMOREBI DROPの作業工程は終わった。
出来や操作感に関しては正直全然であると思う。けれど、新しい自分のスタイルや、
玩具に対する考えを表現する玩具第一号には相応しいものであると思う。
これで、ようやく2月くらいから引きずっていた「重り」が少し軽くなった気がする。
このKOMOREBI DROP以前の玩具作りは、ある意味言い訳ができた。
玩具会社に入るまでの練習。「あほや」と言われながらも、ぼんやりとした意味の中で作れた。
けれど、もう同じ意味では作れなくなってしまった。何の言い訳もできない。
目指していた道もいつしか無くなってた。次の目指したい道も分からない。
それから玩具を作る意味が分からなくなった。
「まわりの人と自分が見つけた楽しさを共有したい」といいう思いは別に変っていない。
それでも以前に比べて、作ることに対してなんだかポッカリ穴が空いてしまったような感覚。
作ってどうなるんや。作ったところで。馬鹿にされて作る意味ってあるんか。
もう将来のためというぼやけた言い訳もできない。
それでも作りたいと思えたから、このKOMOREBI DROPを作ってみた。
完成した瞬間、何かが見えた的なドラマのようなこともなく、少しばかりの達成感と自己満足が
あった。案外、以前にもそれしかなかったのかもしれない。
結局、得られたのはそれだけ。けれどやっぱり作りたい。まだまだ作りたい。
「何で作んねん」と馬鹿にされても「作りたいから」しか言えない。
当面の言い訳はそれに甘んじて、まだ作っていきたいと思う。



　という感じなんですが、KOMOREBI DROPから得られるものはまだあるかも。
だって、誰とも遊んでないもん。これから遊ぶ機会があれば、その一回一回に何かを
ドロップしてくれるんじゃないかと期待している自分がいる。
 
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